「屍人荘の殺人」今村 昌弘 1
こんばんは。
今回、紹介する本は今村昌弘さんの「屍人荘の殺人」です。
本の横に書かれている言葉は、私が作中で気に入った言葉です。ネタバレはしないように書いていきます。
【あらすじ】
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と明智恭介は、映画研究部が開催する夏合宿に、同大学の剣崎比留子と参加することになった。しかし、夏合宿はある組織のテロにより地獄の夏合宿へと変貌した。さらに、その混乱に乗じて不可解な殺人事件が発生する。テロと殺人事件、二つの恐怖が襲い掛かる中、葉村と明智、そして剣崎は生き残ることができるのか。
あらすじって書こうと思うと難しいものですね、、私の文章力が欠落しているせいもありますが。少しカバーの要約の部分にも頼ってしまいました。まだ、始めたばかりなのでお許しください。
さて、この本は鮎川哲也賞を始め、数々の賞を総なめにしている作品ともあって、とてもスラスラと読めました。常に予想を超えてくる新しいミステリー。普段、ミステリ系の本を読まない方でも、十分楽しめると思います。ホラーが好みの方にもおすすめです。
皆さんは、悪者に情けは必要だと思いますか?
突然こんなことを聞かれたら驚きますよね。すみません。
この本でも触れられているのですが、どんな悪者でもその人が抱える葛藤を知ってしまったら同情してしまうこともあるでしょう。まあ、こう思う時点で、所詮私は第三者。
きっと被害者側ならそんなこと微塵も思わない。憎しみと悲しみだけの感情。当たり前のことです。
でも、第三者が多い世の中、どの立場が正解なのか。どの立場を一番尊重すべきなのか。答えなんてあるのでしょうか、
読後、このようなことを少し考えました。